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2016-07-11

東京近代建築散歩

さきごろ上京した際に建築めぐりをしてきました。まずは文京区湯島にある国立近現代建築資料館にて開催されている『資料にみる近代建築の歩み』展へ。

 

こちらは非常に興味深い展覧会でした。また展示内容だけでなく、2013年に国土交通省関東地方整備局によって改修されたというこの資料館じたいが上質で魅力的な建築です。


既存外壁を杉のルーバー、ポリカ、ステンレスメッシュで覆っているとのこと。洗練されたファサードが構成されています。

繊細ですね… 


館内にもルーバーが… 浮遊感があります。続いてアントニン・レーモンド(1881-1976)作の星薬科大学本館(1924)へ。品川区荏原にある単科大学です。この日は公開日でした。

レーモンドはライトの弟子なので、とくに細部に師匠の影響が多く見て取れました。

続いて目白の吉村順三記念ギャラリーへ。ここはかつて事務所だった建物で、現在はOBの方々が吉村順三専門ギャラリーとして活発に運営されています。

まさにここで傑作群が生み出されたのだと思うと胸が熱くなります… 

そしてフラフラと上野は国立科学博物館(1931)へ。

続いて坂倉準三、新宿西口広場(1967)。

流行の現代建築ももちろん良いけれど、「近代」という近過去とそれが生み出した建築に思いを馳せるのも日々の仕事への意欲をかき立ててくれるものだな、と思ったのでした。