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今回、私達青森建築倶楽部では初めて空間実験室2009に参加しました。
空間実験室はその名の通り、様々な作品展示や発表を実験的に表現できる場所ですが、今回私達が行うインスタレーションは、いわゆる作品物の展示による表現ではなく、空間そのもの、もしくは部屋のデザインをすることで何かを表現できないかということを実験的に試みたものです。

まず私達は、この展示空間の特性に注目して空間を設えようと考えました。展示場所は元喫茶店の2階で新町にも近く、かつては娯楽施設等も集まる、賑わいのある場所でした。展示空間の特徴として感じたことは、二つあります。それは細長い2階の空間が、手前と奥の二つの階段で動線が繋がっているということ、そして室内からの眺めとしてたった一カ所、道路に面して圧倒的に大きなガラスが用意されているということです。つまりこの空間は、動線方向の流れや、光の入り方による明るさのヒエラルキーを持っていました。
そこで私達はこの細長いワンルームを、一枚のスクリーンで性格の全く異なる空間に仕切り、劇的な変化を与えることによって、それを体感した後、いつもと違った街並が見えてこないだろうかと考えました。
具体的には明と暗の空間をそれぞれ創るのですが、その二つを仕切る壁には無数の穴を開けました。その小さな光の集まりは、ともすると夜の空に散りばめられた星の群れのように、またまもなく降り始めるだろう雪のようになるのではないかと考えました。そして一度、現実からリセットされた暗い部屋から、突然白く明るい何も無い部屋に変わります。部屋に流れる街の音と共に、大きなガラスから見える街並は、切り取られた一枚の写真のようにも見える?かもしれません。

この実験が青森市の街並を考える一つの入口になれば嬉しいと思います。

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