曲屋KANEKOが4つ目の受賞!!

つい半月前には1m以上の積雪に覆われていたデッキもすっかり雪が消えた青森です。
三寒四温で気温の上下に振り回され、年度替りでそれもまた慌ただしいこの時期ですが、長い冬を抜けて春がやってくるワクワク感の方が勝る、そんな方も多いのではないでしょうか。
今年は特に津軽地方は大雪で、自然の脅威に何とか耐え抜いた感があります。
被害を受けた方も少なくありません。
日増しに強くなる日の光を浴びて一歩前に踏み出す、そんな今年の春はもうそこまで来ています!
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この度「曲屋KANEKO」が第3回JIA東北建築大賞にて建築賞を受賞しました!
日本建築家協会東北支部主催のこの賞は、2020年の第1回より隔年で開催されています。
これまで住宅で賞をいただいていましたが、一般建築部門での受賞は初めてです!
さらに、曲屋KANEKOは「グッドデザイン賞」「日本空間デザイン賞」「IFデザインデザインアワード」に続いて4つ目の受賞となりました!!
それぞれ評価されるポイントが異なる賞において、全国いいえ世界から多くの優れた作品が集まる中での4つの受賞はそうあることではありません。
この名誉はクライアントを始めとする多くの関係者のご協力あってこそです。
このようなプロジェクトに参加できたことを本当に嬉しく思います。
改めて、関係者の皆様、本当にありがとうございました!
そしてこれからも、お付き合いの程よろしくお願いいたします。

先日その三次審査で曲屋KANEKOを訪問。
当日はなごり雪というには本格的過ぎるお天気で、辺り一面雪景色に。
静かに降り続ける中、審査委員のみなさんをご案内しました。
大木の並木道と奥まで広がる牧草地のモノトーンの景色。
あと2ヶ月もすれば菜の花畑に変わるでしょう。
そして若葉が芽吹き、濃い緑に変わる頃にはジェラートのお店に長蛇の列。
牧草地を渡ってくる風を感じながら青空の下でゆっくりとした時間を過ごす。
曲屋だけでなくこの牧場全体にゆったり時間とした時間が流れているのは、やはり現地に来てみないとわからないものです。
そんな空気感を生む建築をつくりたい、改めてそう思いました。

100年そこにあり続けた曲屋は、白い箱を内包する「曲屋KAHEKO」として生まれ変わって次の100年へと向かっています。
今も試行錯誤しながらそこにあり続けています。
建築はつくって終わりではありません。むしろそこからがスタートです。
その建築が健やかにあり続けるためのデザインを私たちはしていきたい。
一人でも多くのひとに愛され、少しでも長く使ってもらえる建築を。
完成から早5年。
次の100年に到達するにはまだまだ遠い道のりですが、それでも着実に日々を重ねる曲屋に励まされた弥生となりました。
皆さんも、季節折々の表情で出迎えてくれる曲屋KANEKOへどうぞお足をお運びください!
曲屋KANEKO 2020年 青森県七戸町