玉川の家(その1)
先日の皆既月食と天王星が同時に起こるタイミングは442年前だとか。そして、次回は322年後なのだとか!
いつの時代も変わらず思わず見入ってしまうその姿に、改めて自然の雄大さを感じずにはいられない。
そんな時間を過ごした方々が多かったハズでしょう。
短い秋の夜長を楽しんで、あっという間に季節は次へ向かいます。
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2022年もあと1ヶ月ちょっと。
現場はいつ降ってくるかわからない白いモノにアンテナを張りながら進めています。
9月に完成した「玉川の家」をWorksにて公開いたしました!
ここで改めて「玉川の家」をご紹介いたします。
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道沿いに大小の箱が並ぶ玉川の家
整然と綺麗に区分けられた分譲住宅地は、戦後100年足らずの間に形成された風景です。
古都の五番目上に区画された街並みとも異なった景観を作り出しました。
その一方で、いつ誰が道をつくり家が立ち始めたのか、その歴史に触れたくなるエリアも少なくありません。
玉川の家も道沿いに不規則に家々が立ち並ぶ、そんな昔ながらのエリアに建っています。
敷地は東西に長くほぼ三角形に近い形状で、南面する前面道路の幅員も狭いため南北の奥行きを確保するのは簡単ではありませんでした。
冬期の除雪や耐雪場所を検討しつつ、東西の長さを活かした配置計画を考えました。
周辺の家々と同様に道路に近接することや大小様々な並ぶ姿に呼応するために、少し角度を振って大小の箱を組み合わせたようなデザインとしました。
道沿いに見えてくる西側には大きな窓。
ここには三角形の敷地の効果が最大限に発揮されています。
リビングからの眺めは木デッキ越に敷地の西端まで視界が抜け、前面を通る人との距離を保つことで、単なる敷地の余白ではなく、クライアントご家族の大切な外部空間となりました。
そしてこのスペースは冬期には耐雪場所となり、一年の4分の一という長い時間を支えるのです。
次回は中をご案内いたしましょう!
玉川の家 2022年 青森市