2019-04-23
そこにしかない空間を探して。
四月も後半へ突入。
桜はあっという間に満開となり、新元号「令和」へと時代が移るゴールデンウィークは目の前です。
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フクシアンドフクシを立ち上げてから早14年。
「そこにしかない空気をカタチに」そう考え続けて設計してきました。
建物の大小に関わらず、その場所にある空気が淀まずに、そこにしかない居心地の良い場所を探して設計してきました。
すると不思議なもので、同じようなオファーが続くことがなく、私たちも毎回ワクワクしながらチャレンジしてきました。
住宅はそれぞれの家族が違いますので当然ながら、庁舎、オフィス、展示室、店舗etc.etc.
そして最近はソフトそのものも多様化して、これまではなかった空間を一緒に考えるところからスタートするケースが増えています。
例えば「サードプレイス」みたいに。。。
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建築は「どんなものをつくるか」が全てではなく
「どう使っていくか」が完成後の長い年月に大きく影響します。
「どう使っていくか」を考えながら設計することによって、空間はより奥深いものになっていくと思います。
出来上がる空間は最初は誰にもわかりませんが、
「試行錯誤の先に見えた空間」=「みんなが欲しがっていた空間」の法則があるような気がしています。
こうして見たことない空間(=欲しい空間)をカタチにしていく作業が設計であり、
そういう空間をわたしたちはつくっていきたいと思います。
次にやってくる新しいオファーも、その法則が成り立つことを信じて。
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桂木の家 2007年 青森市
(歩行者専用道路に開かれた木デッキで遊ぶ近所の子どもたち)