桜咲く!「このめ」がCM部門賞受賞!

開花の知らせが届いたと思ったら一挙に満開へ。
桜の次には、りんごの花も咲き始めます。
若葉が芽吹き、淡い緑の空気に包まれる、そんな青森の春です。
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さてこの度「このめ〜Giving Tree AOMORI〜」が一般社団法人日本CM協会主催のCM選奨においてCM部門賞を受賞しました!
CMとは「コンストラクション・マネジメント」の略で、建設プロジェクトを進めるにあたり、発注方式の検討、設計者や施工者の選定、スケジュール・コストの管理などのマネジメントを行うことを指します。
私たちは大学で建築計画を学び、設計に入る前の段階の大切さを大小様々なプロジェクトで感じてきました。
小さな住宅を設計するときも、クライアントのたくさんの希望と様々な条件を集めて
それらを整理しなければ設計はできません。
公共施設や教育施設など、大きくなればよりたくさんの希望と条件が。。。
複雑で、毎回異なる諸条件を掬い上げ、整理すること、そこからデザインは始まっています。
今回単なるデザイン賞ではなくCMでの受賞は、そんなプレデザインを評価していただけたとのこと。
大変光栄に思います!
設計に入る前の(もしくは設計中も!)プレデザインにご理解をいただき、時間をかけてお付き合いいただいたクライアントの皆様に、改めて感謝申し上げます。
クライアントと私たち設計デザイン、施工者、その他様々な協力者がひとつのチームとなって、ともに建築をつくる。
そのチームを繋ぐことがCMの大きな役割なんだろうと感じています。
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「このめ〜Giving Tree AOMORI〜」は子どもたちの第三の居場所を目指し、商業ビルの2階の一角を改修したプロジェクトです。
大きな木の樹洞をイメージした青森ひばのルーバーに囲まれたひろばとその周りを囲む様々な居場所が子どもたちを迎えます。
青森にいても、県産材の青森ひばに触れることが少なくなっている現在。
もっと青森ひばに直接触れる空間がつくれないだろうか?と思っていました。
そこで「このめ」では、青森ひばのルーバーで空間を柔らかく区切ることに。
ルーバーは、貴重な原木を製材する際に端材として出てストックされているものを使用してコストを抑えつつ、青森ひばの大樹のような空間をつくることができました。
さらに、ひろばの床には青森ばの節アリの乱尺のもの採用し、塗装は子どもたちとの協働作業に。


小学校低学年の子どもたちも一緒にわいわい楽しみながら、気がつけばフロア全体が塗装完成!
無垢材本来の手触りや表情を残す植物油を浸透させる塗料で、子どもたちは直接青森ひばに触れ、香りを嗅ぐことができたと思います。
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階段には子どもたちのお姉さん代わりの高校生が大きな木を描いてくれました。
その枝葉が壁に、ガラス戸に伸びて、成長していきます。
まるで子どもたちのように。

完成からもうすぐ3年。
今日も大きな木に子どもたちが集まってきます。
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その場所だからこそ生まれる空間を探して、それを形にするために、丁寧なCMと設計デザインを私たちはこれからも続けていきます。
家を建てる、お店を開く、働く場所をつくるetc.etc.
そんなとき、どこからどう手をつけていいのか分からない方が多いようです。
まずは、お気軽に相談にいらっしゃいませんか?
きっとモヤモヤは少し晴れて、いろんなことが見えてくると思います。
お待ちしております!
このめ〜Giving Tree AOMORI〜 2022年 青森市