かつての競走馬の育成牧場に残っている登録有形文化財の木造厩舎の耐震改修を行い、馬と人が共存するスペースとしてリノベーションした。「南部の馬文化」の歴史と「南部小絵馬」「南部菱刺し」等この地域特有文化、茅葺屋根や伝統構法などの建築技術を伝え、曲屋を未来へ継承するプロジェクト。
馬房のモジュール感を残し、床を新設。板の間や、和室、赤和洋折衷の個室など、それぞれ趣を変え空間をデザインした。小屋裏への階段を新設して白い部屋を埋込み、これまではほとんど使われていなかった大空間の一部をギャラリーとし、合掌造の軸組を誰でも望めるようにした。
曲屋KANEKO(マガリヤカネコ)
- 所在地 青森県上北郡七戸町
- 対象面積 413.81㎡
- 竣工 2020年
- 構造規模 木造(伝統構法)2階建て 改修