2021-03-11
あの日から十年
東日本大震災から10年が過ぎました。
この10年は私たちにとってあっという間でした。
でも、いまだに避難生活を続けている人たちも多くいる、という現実。
その人たちにとっては長いトンネルを手探りで進んでいるような10年だったでしょう。
そしてまだそれは終わっていない。
「復興」がどこまですすんだのか?
何を持って「完了」というのか?
今日という日は、改めて目をそらさずに考えるべき日なのかもしれません。
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今回「建築ジャーナル」に今の私たちの想いをお話しさせていただきました。
震災のによる直接の被害はなかった私たちでしたが、建築家として人間としてできることを考え、微力ながらひとつひとつ行動に移してきました。
この10年でできたこと。できなかったこと。
これからの10年でやりたいこと。
ずっと続けていきたいこと。続けていくべきこと。
震災から10年を経て、また予期せぬコロナ禍の今。
何が起こるかは誰にも分からないからこそ、今やるべきことをぶれずに進もうと。。。
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奇しくも10年前と同じ道を通って、今日も現場へ向います。
またひとつ、居場所ができあがります。
100年前の大工さんが刻んだ跡がはっきりと残る柱を、未来へつなぎます。
生まれ変わった空間を見て「完成して終わりじゃなく、大切なのはこれからどんな風につかっていくかが大切ですね」そう話してくれた方がいました。
そのとおりです。大切なことはこれから。
10年でできたことはそんなに多くはないけれど、次に進むために私たちができることを。10年前よりは少しでも前に進んでいることを信じて。
そして10年後には、またもう少し前に進んでいますように。
今年もマンサクの花が咲きました。
春はもうそこまで。。。