ワラッシ〜出張版〜@浪岡を終えて
外は氷点下の吹雪。
でも会場は集まった子どもたちの熱気で暑いほど!
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「建築士のおしごと体験」ということで、、、
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「ケンチク」ってわかっているようでわからないよね。
「設計」っていってもイロイロあるんだよ。
「意匠設計」とか、「構造設計」とか、「設備設計」とか、、、
そしてそれ以上に多種多様な技術を持った「つくる(施工)」人たちの存在。
で、私たちはどんな建物をつくってきたか。。。
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「早くつくりたい!」と目で訴える子どもたちに、そんなことを掻い摘んで、掻い摘んで説明。
まあ待って、建築士のおしごとも一応説明しないとね。。。
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そして、いよいよスタート。
真っ白なひらひらの紙を折り、立体を作っていきます。
今回は2種類の屋根を用意したので、どちらかを選んでもらいます。
(ここでまず悩んでもらいます!)
そしてなんとなく形が決まったところで、次は着色へ。
真っ白の紙にどんな色をのせるのか、ここで個性が見え始めます。
なんの迷いもなく、ペンを取り塗り始める子(まさにアーティスティックな子です!)もいるなかで、多くの子は悩んで固まってしまいます。
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でも、これは当然のことです。
私たちが設計するときも、条件があってそこから空間をデザインし始めます。
「この家族はどんな暮らしを楽しむんだろう?」
一緒に会話を楽しみながら、その空間をイメージして生まれてくるものだからです。
でも今回はクライアントが子どもたち自身。
子こどもたちは「自分」というクライアントと対話します。
私たちはちょっとだけヒントを。
「好きな色や模様は?」
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すると徐々にペンが動き出します。
あとはそれぞれのペースで描くのみ!
1時間弱の子どもたちの集中力は素晴らしい!!
黙々と作業が続きます。
すると、自然に個性があふれ始めて。
あとは、それぞれの個性がより弾けるように声をかけるだけ。
「すごい!綺麗な色の組み合わせだね」
「細かく描くところが上手なんだね!」
「その組み合わせ、すごくいいね!」
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こちらも新鮮な驚きを受けながら、時折ちょっとだけアドバイスも。
「時々また組み立てて、屋根と壁のバランスを見ながらもう一度塗ってみよう!」
「色の組み合わせで、印象がこんな風に変わるね!」
タイムリミットが近づいても、まだまだ描き足りない子。
ちょっと紅潮した顔で、「今度はあんな模型をつくりたい!」と持参した大きな模型を指さす子。
子供達は出来上がった「自分だけの家」を抱えて「またね!」と言って帰っていきました。
「衣・食・住」と言われるように、住まいをはじめとして「ケンチク」はいつも私たちのそばにいます。
多種多様なカタチで。
私たちの仕事はその一端にすぎません。
でも、単なる大きな構造物をつくっているわけではなく、その場所にしかない空間を生み出す仕事だと思っています。
それがデザインだと。
それは簡単なことではなく、いまだに毎日がシコウアンドサクゴの日々です。
完成までの長い月日をかけて、その後の何倍も長い年月を生き続ける「ケンチク」をデザインしています。
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今回のイベントを通して、わたしたちの仕事を再確認したような気がしました。
またどこかで、わたしたちのお仕事を紹介できれば幸いです。
「そんな仕事をしてみたいな。。。」
彼らがちょっとでも思ってくれたなら、とてもうれしく思います。
私たちは体力が続く限り、ずっとこの仕事を続けていくでしょう。
ヨボヨボになった私たちの前に、「建築家になりました!」と大きく成長した誰かが訪ねて来てくれることを楽しみに。