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2018-04-29

小堀ワールド

「建築と環境と人間」と題して去る4月27日、小堀氏に講演いただきました。

タイトルから、温熱環境に軸をおいた内容になるのかと思いきや、それが示すものは

「建築は環境と人間をつなぐもの」ということだったのが、なんとも予想外でした!

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少々早めに青森へ到着した小堀氏をご案内したのは「黒石ほるぷ子ども館」

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日本を代表する建築家の一人、故・菊竹清訓氏の設計によるこの建物は、築40年を超えていながら現役。

桜吹雪が舞う自然豊かな環境の中にあり、子どもたちの笑い声が響く小さな図書館です。

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生前の菊竹氏にお会いしたことのある小堀さんは、建物をみながら

「まるで子どものようにキラキラした目をして建築をみる菊竹氏を思い出します」と。

そして、そう語る小堀さんご自身もキラキラした目をしていました。

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日本人は昔から自然(環境)とどう向き合うか、どう楽しむかを考えてきたと小堀さんは言いました。

それが、桂離宮の月見台や、この「黒石ほるぷ子ども館」だったりする、と。

そのための「装置」が「建築」の役割のひとつである、と。

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小堀さんの作品をいくつかご紹介いただきながら、小堀ワールドにいつしか皆どっぷり浸かっていったような二時間でした。

講演後会場からは「何だか今までにはいない建築家があわられたと思っていた」「何故かなつかしい建築に思える」との声が。

いろいろな場所でもそんな言葉をいただく、と小堀氏。

ある建築家からは(小堀氏の作品は)「未来に残っていく建築だ」との言葉もあったそう。

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これからもますます活躍するであろう小堀氏から目が離せません。

そしてわたしたちも、「残っていく建築」をつくっていきたいと思います。

黒石ほるぷ子ども館

http://www.city.kuroishi.aomori.jp/Public_Address/Pub_hor_00.html