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2018-08-26

石堂の家 vol.3

「ログハウスのようなリビングを明るいカフェ空間に」

そんなイメージを膨らませて、いよいよ工事がスタートしました。

まずは荷物を片付けて、必要なところを解体していきます。

今回は断熱材も入れ替えて気密性も確保するために、床や壁、天井もいったん外しました。

大きな梁と木貼りの壁が特徴的なリビングは、まさに骨組みだけに。

根元を活かしたダイナミックな大きな梁がいっそうはっきりとみえます。

今回はこの大きな梁を活かして、木貼りの壁は白いしっくい風のカフェに仕上ることにしました。

そんなメインの空間に、プランで整理した動線をベースにあわせてキッチンを組み替え、収納をつくり、照明やコンセントを配置しました。

いつも通りの暮らしの中で、家族がどんな風に朝から夜まで過ごすときに居心地がいいように。

そして時には仕事を、来客を迎え、寒風厳しい季節には暖かな空間となるように。

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それでも今回のように既存の空間に手を入れる時、当初の図面と異なっていることも少なくありません。

さらに木造は特に開けてみないと(解体してみないと)わからないことも多く、実際に造った大工さんの「頭の中の図面」に驚くことも多いのです。

そこが新築の場合と大きく異なり、手の入れ方によっては新築よりもコストがかかるケースもでてくるでしょう。

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「既存の空間をどのように活かしたいのか」

クライアントの中にその考えが明確になければなりません。

もしくは一緒に探していく。

その時間は新築と同様、とてもワクワクする時間です。

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今回もそうして一緒に考えていき、リビングは生まれ変わりました。

天井に変化をつけて間接照明を組み込み、三本の大梁がより良く美しく見えるようデザインしました。

大梁の深い茶色にあわせた床や建具。

奥に開き過ぎないようにキッチンが続きます。

白い壁に濃い茶のラインが入り、明るいスッキリとしたカフェ空間となりました。

続きは次回。。。