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2022-04-30

Congratulations!

ゴールデンウィークが久しぶりにやってきた、そんな感じのする青森です。

でも桜の満開はだいぶ前に花筏となって、もうりんごの花が咲き出して。。。

人々の出足も去年の倍増とは言え、夕方のニュースでは相変わらずの「本日の感染者数」の報道。。。

さらに最近は「春」という季節があまりにも短くなっているような。。。

これまでとは違うゴールデンウィークの幕開け、そんな感じがする今日この頃です。

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さて、年度初めの慌ただしい弥生月に先日一通のメールが届き、そこには「Congratulations!」の文字。

何と!iF DESIGN AWARD 2022(イフ デザイン アワード2022)を「曲屋KANEKO」が受賞した、との知らせでした!

ドイツのグッドデザイン賞とでも言うべきiF Design Award は、1953年にドイツのハノーファーを拠点として設立された世界で最も古いデザイン機関のひとつ「インダストリー・フォーラム・デザイン・ハノーファー」によるコンペティションです。

2021年は過去最多となる世界60カ国、10,766件の登録、第一次審査には49カ国、2,687名、5,426件の応募があったそうで、3518作品が受賞しました。その内の建築部門で受賞した99作品に「曲屋KANEKO」も見事選出されました!

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全て英文という慣れないプレゼンでしたが、多くの審査員の共感を得たことはとても自信になり、勇気づけられました。

このプロジェクトは、競走馬育成のために100年以上前に建てられた日本最古の木造厩舎である登録有形文化財を人と馬が共存するオフィス空間としてリノベーションしたものでした。

失われつつある伝統構法と先進技術との融合により再生し、同様に失われつつある地域の歴史と文化を伝え、曲屋を未来へ継承することをコンセプトに、長い間遊休施設となっていたこの建物を、馬と共存しつつ、オフィスや応接室としてだけではなく、多くの人が気軽に立寄れる開放的な空間としてデザインした点が評価されました。

具体的には5つの点「dea(アイデア)/Form(形)/Function(機能)/Differentiation(差別化)/Impact(インパクト)」について審査され、特に以下の点が高く評価されました。
・建物の半分をオフィスとしてそれぞれ個性的なデザインの部屋とした

・地域の文化「南部ひし刺し」や「南部小絵馬」をインテリアやサイン、家具に取り入れた

・薄暗い小屋裏に白い箱を入れ込むことで荘厳な軸組が浮かび上がり、新旧の対比が美しいデザイン

長い間遊休施設だった建物を、建築としての価値はもちろん、馬と共存してきた地域の歴史や文化を知ることができる施設として再び開き、地域の人々、伝統技術や文化の伝承者と意見交換を重ね、かれらの協力により完成した点も高く評価されました。

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世界の様々な素晴らしいデザインが並ぶ中で、このような評価を受けたことを素直に嬉しく思います。

そしてこれは100年前にこれを作り上げた職人と、それを維持し続け、今もそれを未来へ繋ごうとしている人々がいたからこその受賞です。

さらにこのプロジェクトを通して、多くの方々が関わって、その協力無しでは受賞はありませんでした。

きっとこれからもその関係は様々な形で繋がっていくでしょう。

この受賞が、その「糸」になればいいなと思っています。

細いかもしれないけれど、強くしなやかな糸をこれからも紡いでいけるよう、これからもチャレンジをし続けていきます。

今後ともよろしくお願いいたします!

曲屋KANEKO 2020年 青森県上北郡七戸町