2020-02-27
ここまでの100年、これからの100年
新型コロナウイルスの影響がいろんな所でいろんな形で出始めています。
治療法が見つかっていないことで事態の収束が全く見えない状況です。
「いつも通り」が、どんなに「幸せなこと」か、このような状況になって初めて気づくものです。
震災のときと同様に「予期せぬこと」にどのように向き合うか、また試されているような気がします。
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私たちの仕事も、つくるものは初めから決まっているようで決まっていません。
完成を「予想」するのは、かなり難しいことです。
様々な機能や条件はきちんと見えていない場合が多く、
見えている場合でも混沌としてひとつひとつ整理しなければ
設計がスタートできない場合も少なくありません。
そのためにはクライアントはもちろん、実際につくる人たちとも協力しなければ
建築をカタチにすることはできません。
お互いの考えをやり取りをする、まさにキャッチボールをする感覚です。
最初はぎこちなかったやり取りも、だんだんとお互いに上手になって呼吸のあったキャッチボールに。
新築はもちろんリノベーションの場合でも「新たな空間」をつくるのは同じこと。
最初は遠巻きに見ていた人も、徐々にキャッチボールの輪に加わってにぎやかになってくる。
大勢でワイワイにぎやかになっても、私たちは建築家としてキャッチボールをし続けます。
たくさんのボールが描く軌道が「新たな空間」であり
それを図面にすることが設計することなのかもしれません。
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たくさんの人たちが集まって間もなく「新たな空間」がうまれます。
100年以上も前からここに建っていた厩が、
「新たな居場所」としてもう一度大きく息を吹き返します。
皆がワクワクする春になる。これは今はっきりしています。
世界をどよめかせているウイルスに負けないように、今できることを、やるべきことをやるのみ、デス!