2022-09-19
久々のオープンハウス
秋晴れというよりも、残暑という言葉がふさわしい良き日に、無事完成を迎え、クライアントのご厚意のもとオープンハウスを開催することができました。
ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。
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今回の住宅の南北に長い不思議な形の敷地は、昔の畦道を思い起こさせる道に面しています。
緩やかに畝るその道沿いに建つ家々たち。
大小様々、向きも様々、でもその距離はちょっと近い。
そして何より、道路との距離が近い。
「その景色に対して、どんな建築をつくるか」
プライバシーを確保しながらも閉じすぎない、その距離感を考えながらのプランニング。
その結果、いくつかのボリュームが一部角度を振って並ぶデザインになりました。
内部は落ち着いたアースカラー。
前面道路の向かいに広がる景色を楽しめるように開口部を配置して、移り変わる日の光が内部空間の印象を変化させていきます。
角度を振ったことで生まれた2次元の三角形と、スキップするフロアをつなぐ3次元の三角形が、リズミカルな空間になりました。
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長い敷地の余白は、子どもたちが駆け回るに格好のシチュエーション。
多角形の敷地境界を探しまくって見つけた線は、完成を迎えてまた消えていきます。
確かに存在はするけれど、ここに住む人たちにとってその線は、その人たちにしか見えない線なのかもしれません。
いいえ線というよりむしろ、道も含めて共有スペースになっているように感じます。
そのスペースはゆらゆらしていて、それぞれの敷地内も時には共有したりして。
そういえば子どもたちは、道路とか、お隣とか関係なく走り回ってたなぁ。。。
そんなことを受け止めてくれるこの場所で、クライアントご家族の新しい暮らしがいよいよ始まります。
完成写真は近々HPにて公開予定です。どうぞお楽しみに!