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2023-05-22

正門ひろばeⁿ(えん)

ゴールデンウィークの夏日をお伝えして間も無く、八甲田山では雪が降り、まるで冬に逆戻りしたような気温。

でも先週はなんと30度越えになった青森。

これからは「前日比10度」で驚かなくなっていくのでしょうか⁉︎

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さて先週末、そんな天気の移り変わりが激しい最近には珍しかった穏やかな晴れの日に、

また一つオープニングを迎えることができました。

学校法人青森田中学園の正門リニューアル。

これまでヒマラヤスギの木立により学園の入口として分かりにくく、車優先となっていた正門。

学園の門としての視認性を高めると共に、幼稚園の車寄せを確保しつつ、学園へとアプローチする庇とで構成し、歩行者に優しい地域に拓かれた憩いの広場を内包しています。

いわゆる「権威的なこれまでの学園の門」という概念を覆して、これからの学園にふさわしい「新しい門」を目指しました。

新聞に掲載された「正門ひろばeⁿ(えん)」建学の精神『LoveWisdomTruth』が一際目を引きます。

多くの関係者が出席してテープカットが行われ、新名称も発表されました。

新名称は「正門ひろばeⁿ(えん)」

その名前が意味するのは、緩く傾斜する円形の庇の「円」

門でありながら広場で学生も園児も地域の人もenjoyする「en」

そしてその多様な人の繋がりが生まれていく「縁」

小さなnは、そんな様々な「えん」が指数関数的に何倍にも増えていくことへの願いを込めて。

その説明を聞いた後、サークル発表やキッチンカーに並ぶ人々を見たときには感慨深いものがありました。

関係者の皆さんでパチリ。多くの方々のご尽力の賜物です!

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キャンパスのこれからを見据えたグランドデザインを考え始めたのは5年前。

キャンパスの現状と課題を丁寧に拾い出し、10年後の未来へ向けたキャンパスグランドデザイン。

その第一歩が今回のプロジェクトでした。

大きなヒマラヤスギは変わりゆくキャンパスを見守り続けて、そして今回のプロジェクトでベンチとなって姿を変え、これからもキャンパスにあり続けます。

そのベンチには学生だけでなく多く人が参加してくれた焼き印が。

世界にたった一つの焼き印のように、この場所で、このキャンパスで過ごす時間が思い出に刻まれることを願って。。。

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このところの気温に驚いたのか、グレープフルーツの木に蕾が。。。

種が芽吹いてから15年目以上にして初めての蕾。

これからも「いつか花を咲かせ、多くの実をつける」そんな長いスパンで未来を見据えたデザインができたら、と思います。

正門ひろばeⁿ 2023年 青森市